





代表作のひとつ【菌糸の森のコウイカさん】の特別なバージョンです。
通常よりぐっと大きなコウイカの内部を大きく占めているのは、ウゴウゴを宿主にした寄生キノコと粘菌の子実体の数々。
命は命の中にも存在していて、棲まれるものの命と棲むものの命は無自覚ながらお互いに大切な関係だったりする。
自分の中に棲んでいるものにとっての、自分の存在の重要性を思うと、生きていることの意味がまたひとつ大きくなる。
そんなことを考えて生まれたのがこの作品です。
この特別版では、菌糸がまわって朽ちたウゴウゴのからだから、虫草が真黒な子実体をのばしています。
全長約6cm
【ウゴウゴタケのコウイカさん】の透明の胴部を縁取るエンペラに半透明の灰緑の色がついています。
その位置や足の角度なども今までのものと違います。
その姿は私にとってのホバリングするように同じ場所にとどまって泳ぐ時のイカさんの印象からきたもの。

前方に突き出された8本の足と身体にぴったりついた2本の触腕の色も白っぽい中からほんのり緑色がすけています。
これはウゴウゴの暮らす、樹々のある場所の緑。

そして逆光にするとさらに奥から水色の光が漏れてきます。

さて今回のイカさんの大きな特徴はやはり「ウゴウゴ」

ところでこのウゴウゴ、朽ちた様子は別にしても芋虫にしてはおかしな姿をしています。
頭が大きいですし、大顎があります。
複眼もあったりするし、ちょっと現実離れしています。
この子の発想のもとはカミキリやタマムシの幼虫。
倒木を切っていると中からうごうご出て来ちゃったりするのです。
これがなかなかにニッコリしてしまうほど素敵で異形な姿態なのです。
次に底面を見てください。
このコウイカさんの底面には漏斗があります。

海の中ではこれをつかってジェット噴射のように水を吹き出しダッシュして、突然姿を消すこともあるのです。
そんな時、あとに残されるのはスミでできた影武者だったりします。
このスミも漏斗から吐き出されるようです。 今までなんども、海中でお目にかかりました。
時にはイカの姿を見つけることなく、あとに残されたスミだけ見つけることも。



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