「自分でワクを決めつけない。
内側に広がること
外側に広がること」
これがごろりんをつくり始める前の最初のメモ。
「私の生み出すものは、この先、自分の作品を見守ってくださる方々にとっては 存在するものになる。」
そんなことも考えます。
そうやって、最初につくりはじめたのは2015年の初頭ごろ。
もう2年前になります。
【ごろりん】というのはできあがった最初の1匹を見たとたん、 頭にぱぁっと浮かんだ言葉です。
その瞬間から、この存在の名前は【ごろりん】
この子が登場して間もないころの【ごろりん】
2本足の子です。
ごろりん、ごろりん、空の下。
ごろりん、ごろりん、橋の上。
ごろりんが、橋の欄干の上でごろりんしながら、
「待っててごらん」って私に言う。
私が思わず「何を?」って聞いたら
「不思議なこと、起こるから」って・・・。
ごろりんって何?という問いかけをインターネット上でしたことがあります。
帰ってきた答えの中に、こういうものもありました。
ある人からは 「ケハイ…生き物の気配かな…。」
そしてまた違う方から 「生き物ってみんなこんな風に体の中にいろんな 記憶を入れているように思います。」
この2つはいただいた中でも特に大好きな上自分の考えとかぶるイメージ。
そのほかよせられた中には、自分には思いつかなかったけど、 わくわくさせられるイメージがいくつもありました。
実は【ごろりん】に関しては、はっきりした設定を公表していません。
謎の存在のままにしてあるのです。
もじゃらもじゃらの中にごろりんがあらわれた。
「もじゃらもじゃら、なんじゃら?この世は不思議でいっぱい。見逃すんじゃないよ。ごろりん、ごろりん」
そう言って、またどこかに消えた。
ごろりんがまた現れた。
こんどは大きな貝殻の中。
にやりと笑って、またどこかに消えた。
【ごろりん】の存在が皆様の日常にわくわくをもたらしますように。
Copyright (C) Akiko Isono 2004