とんぼ玉作家 礒野昭子(いそのあきこ)のホームページ

コレクターさんとのコラボ記念

大阪の弥生文化博物館で開催された"とんぼ玉100人展(2013年5月25日〜8月4日)"で、コレクターさんとのコラボ出展という企画を行いました。

弥生文化博物館

会場風景

プロローグ(いきさつ)

この小さな試みの準備は、100人展のはじまる2ヶ月以上前からスタートしました。

先ずは、この100人展を取り仕切る佐竹ガラスの社長さんに直談判です。
「コレクターさんの個人所蔵の作品を展示させてもらうってこと考えているんですけど、どうでしょう?」
「おもしろいやん」
そんなかんじで、快諾いただきました。

次は私の作品をかわいがってくださってる方達にお願いです。
通りゃんせと、弘法さん、いつもの出没場所で、お客様にお持ちの礒野作品を貸していただけませんか?の問いかけてみました。
そして、ご協力のお申し出があった中から、関西圏の方にお願いして作品を貸していただくことになりました。

ある人は、自分用にお仕立てしたネックレスのシリーズをお持ちになり、ある人はレア物ばかりを選んで持ってきてくださいました。
その中から、特に制作点数の少ない「鯨頭石」のバリエーションに重点をおいて、弥生文化博物館で二ヶ月強の間 展示となりました。

礒野作品展示ブース

店頭でみることの少ない鯨頭石のシリーズ、それにレア物の数々を、見にきてくださった方は楽しんでいただけたと思います。(買えないの?というお声もありましたが)

さて実は、この展示が終わったあとにつづきがあります。
ご協力してくださった皆様に、礒野の企画にのってくださったことへの記念と感謝をこめて、その人にあわせたお礼の玉をプレゼントするというマル秘企画を遂行しました。

これから紹介するこれらの玉は店頭には出ませんが、いつもとちょっと違ったその玉の数々と玉に付随するお話をこの場でぜひお楽しみください。

ゴソ屋

ゴソ屋が通るぞ ゴソゴソゴソ
ほら みのがすな ゴソゴソゴソ

この玉は、小さなモノをしっかり観察するのが得意なその方が、好きだろうという生き物玉を考えてみました。

ガマ入道

水からひょこっと頭をだして
ガマ入道が言いました。
「おまえにとりついてやろうか」

この玉は少しキモチワルさがかわいい系の生き物が大好き、キャラクターもの大好きな方へと考えたものです。

夢の鯨

山間の小さな村では、こんな風に鯨のお話は伝わったのでした。

「海にはな、大きな大きな魚がいるんど」
「どんぐらい大きいんじゃ?」
「あん山のようじゃ」
「大きすぎての、姿形がようわからんのじゃ」
「その大きなずうたいでの、食べるのはちっこいエビなんだと。」
「ほぇ〜、不思議なことよの〜」

この玉は茫洋としたシルエットのくじらを二頭配したもので(生で見てもよくわからないです)柿渋や藍やステッチの面白いテキスタイルをたびたび見せてくださるその方ならではのイメージで考えてみました。

やせっぽちのヤモリ

狩りの途中で きれいな花をみあげて
ずーっと みとれる ヤモリちゃん
お腹はすいても 心はまんぷく
今日もほっこり ヤモリちゃん

この玉は、きれいなものに目がない方へ。とてもヤモリが好きだというお話を伺ってすぐだったので、こういうキャラクターを考えました。

ニャー

にゃあ にゃあ にゃあ
ころんと 飛び出た にゃあ

この玉は猫がお好きだという方へ、ころんと猫玉にしてみました。
ガラスらしさをなくさないようにしたのがみそ。

ニャッ

にゃあ にゃあ にゃあ
きらきら 飛び出せ にゃあ

この玉も猫さんですが、こちらは透明やきれいな色にこだわりのあるかたへ。 やはりガラスらしさがポイントです。

ニャーゴ

おいらニャーゴ! おみしりおきを!
でわ、さらばじゃ また逢おうぞ!

この玉は上記と同じ猫でもイラストを描くのが好きなその方のイメージで。猫、好きだったらいいな。

皆様、ありがとうございました。

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