「自然の森に近い林の中で、落ち葉が積もっています。
茶色い落ち葉に、小さなキノコや粘菌が付いていて、そこにトビムシやカイガラムシやヤスデが出てきて...カサコソと。
自分は、その光景を空気のような存在となって眺めている。
しばらくの間眺めていると、ユラ〜と空気が揺れはじめて、眺めていた空間が、無重力を漂う水のカタマリのようにフワフワ、プニュプニュとかたまりになっていく。
形が定まらないままのカタマリを、ムカデやゾウムシが興味深げにつつきに出てくる。
その妄想の中の透明のカタマリが「ココニダマ」でした。」(Co展 記事からの引用)
先んじて発表していた「ココニイルヨ」を見て湧いたという上記の妄想話が、とても共感できるものだったことが「ココニダマ」の制作のきっかけでした。
テーマは「ココニイルヨ」とおなじく「地球上のありとあらゆるものが根底でつながっている」というもの。
その中でも発生の時を取り上げたもので、単体としてひとつの塊になってまもないころという設定です。
ユラリ
キョロリ
フワリ
モヤヤ
チョコン
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