鯨の生きている時のその雄大なイメージに感動し、死んでからも深い海の底で何十年間も沢山の生き物を養うホエールフォールの話を知り、その存在の大きさと奥深さにうたれて創りあげた作品です。
作品の外形は鯨の頭部を、内部は海底の熱水噴出口やそのまわりの様子をモチーフにしています。
そして力強い海底のイメージと外側の一部にほどこした石のような質感のイメージを重ねることで、命をはぐぐむ地球の存在と関連付け、鯨のその大きさと役割をみせようと思いました。
また鯨を頭部だけなのは、ひとめで全体をみることができないほどの大きさであることの表現方法として試みたものです。
Copyright (C) Akiko Isono 2004