とんぼ玉作家 礒野昭子(いそのあきこ)のホームページ

その扉の向こうには

高さ約40mm

森に足を踏み入れた時、ここには何か自分の知らないわけのわからない世界がある、と感じることがあります。
それは人類とはちがう生き物がいっぱいいっぱい棲んでいる世界。
そこにもう一歩入り込むには、意識や知識の「扉」を開いて踏み込めばいい。
そんな考えを凝縮したのがこの小さくて大きい奇妙な樹です。

高さ約40mm

小暗い森の大樹に目をこらすと、いろんなものを見つけることができます。
ツタの巻き付いた幹の裂け目には粘菌や苔が、樹のおもてには忙しく歩き回る蟻たち。
そのほかに、ナメクジが居ることも、甲虫がとまっていることもあります。
樹の根元にあるのは小さな扉。
それは今立っているところと違う世界との境界。
窓は覗くものですが、扉は出入りする場所。
扉には開けるためのノブがついています。

モクっと伸びた樹冠はサンドブラストによる彫刻です。

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