綿の実がころん。
アルマジロのぼくもころん。
糸巻きをくるんくるん。
白く細い糸がしゅるんしゅるん。
ジーンズもTシャツも、タオルもてぬぐいも、皆んなもとは綿の実くんだったんだね。
僕のおおもとは山の石。
コットンの実をいただきまして、それをこの数年すこしづつすこしづつ糸に紡いでいます。
紡ぎを初めてから、布は布、服は服でしかなかったモノが、今は実感をともなって植物のタネからできあがってきたモノに見えてくるようになりました。
こういう、作る行程やその素材の特性がわかって、こうなってこうなってと逆にたどっていくとおおもとが地面とつながっているのを感じることが、なんでかとても幸せなんですね。
(2016年 11月)