sとんぼ玉作家 礒野昭子(いそのあきこ)のホームページ

雨が河に流れて

昨日の雨が砂を連れて川に流れ、川は海に流れ。
川べりに取り残された砂は波紋を描き
水鳥がその上に足跡を描く。
昨日からの時の流れがここに見える。

川べりを歩いていたら、砂がまるで砂漠の風紋のような模様を描いているのにいきあたりました。雨で川に流れ込んだ跡でした。
よく見ると砂の上には水の流れでも消されきれなかった雨の跡、雨がやんでから、細かくて軽い枯れ木のカケラが強い風に転がされた跡、その上を水鳥が抜き足差し足で歩いた跡が残されていました。
それらは時間の流れのなかでくりひろげられたことの跡形でした。

(2017年 11月)