ほらワラジ虫が泳いでる。
マツモムシも居る。
孵ってまもないサンショウウオが、長い鰓をひらひらさせてる。
ヒルもアメンボもミジンコも居る。
はるか昔のその昔、僕は水中生活と鰓を捨てた。
でも浅い水辺の幸せな営みを僕はよおく知っている。
池の水面に横たわった木の上から、落ち葉がいっぱい沈んだ水中を覗き込み、ステガちゃんは、かつて暮らした水の世界と、今生きている陸の世界のことを考えるのです。
どっちも幸せはいっぱいあって、どっちにもおなじく困難がある。
何か問題がおきた時が生き物にとっての進化のチャンス。
頭をしぼって工夫して、生き方を進化させていきたい。
そして忘れたくないのは「どんなことにも悪い面と良い面がある」という真実。
(2020年 5月)