とんぼ玉作家 礒野昭子(いそのあきこ)のホームページ

ぽこぽこ てくてく

ぽこぽこ てくてく ヒツジさん
のぼってのぼって高いとこ
ここからみわたす冬の日の
白いお空もいいもんだ

冬の空気には、夏とちがって白っぽさを感じます。
地上にさし、空気をとおってくる太陽の光の角度が、夏とは違うからでしょう。
旅する時、その土地の緯度によって空気の色が微妙に違うと感じます。
これもまた、空中をとおる光の角度によるものと思っています。
視覚に頼る私たちの、見ている世界の正体は光。
透過や反射や屈折を重ねて、目に届いた光。
思えば光をとおす物質はそんなにはありません。
例えば水と空気、そしてガラス。

(2022年 2月)