ぼくの肌は河原の苔むす石
ぼくはどぉん!と心に響く出逢いの感動。
ぼくはお山のオオサンショウウオ
私の住んでいる山では、雪が積もるのはひと冬にたった1度か2度。
そんな雪の朝には特別な楽しみがあります。
うっすらうっすら積もる雪の上に、日頃気配すら見せないイキモノたちが足跡をのこしているのです。
私と同じ場所で暮らしている見えないかれらの痕跡を確かめる。
姿は見れずとも、これもまたひとつの出逢い。
そしてかつて出逢ったあのオオサンショウウオがあの山のあの川の凍るような中で今頃せっせと子育てかもと、はるばる彼方を想うのです。
(2023年 2月)