満開のオオデマリの花が、ぼくのまわりにぽたぽた落ちてくる。
わっせわっせと、集めたお花つみあげたら
こんどは丸くなってその中で埋もれてみる。
埋もれ心地はふんわり、花びらはひんやり。
白いお花につつまれて上を見ると
青いお空にマルハナバチが飛んでるのが見えた。
八十八夜のあたり五月の初め頃は、いろんなお花がどんどんと咲いてきます。
オオデマリの花は枝を埋め尽くして咲き、咲き過ぎなのか、コトリたちに振り落とされるのか、塊のままの花をぼとぼと地面に降らせます。
その花の白があんまりきれいなので、つい拾い集めたくなる気持ちはきっとだれでもいっしょ。
あっちからひとつ、こっちからひとつとお花を運ぶごろりん10本足も、その気持ちは私たちといっしょ。
(2023年 5月)