数日つづいたシトシト雨がやんだ
雲の切れ目におてんとさまが出た
今日はきっとキノコびより
シトシト雨がやんでしばらくすると、キノコがたくさん生えているのをみつけます。
小さいの、大きいの、倒木から出てるやつ、地面から出てるやつ。
想像するのは、雨に流された胞子のこと。流されて行きついた場所で菌糸を広げてキノコになる。
そして放出した胞子がまた雨に流される。
そんなことが何世代も続いたら、いつかキノコは下へ下へと町まで降りてしまう。それではきっと困ってしまう。 さあどうする?さあどうする?どうやってお山に居続ける?
この世は不思議でいっぱい、楽しい謎だらけ。
ごろりんとみつけたキノコがいたのは坂道の途中。コンクリートに繁ったイワダレソウの中。
「おーい、かわいいキノコさん、そもそも君はどこからどうしてやって来た?」
(2024年 11月)