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今月のグラス2Hオークション
2023年07月15日(土)
今月のグラス2Hオークションでは、礒野の作品が(少なくとも)4点出品されます。
4点もの作品が同時に販売は久しぶりのこと、できるだけたくさんの方に楽しんでいただければと思います。
さて、オークション開催は、22日の(珍しく)土曜日。
ある人には家族と過ごす大事な週末、ある人には仕事をすませてちょっと旅行だったりする週末ですが、「これは!」と思われるものがありましたら、ほんのひととき時間をとって、このオークションにぜひご参加を!
このオークションは終了しました。ありがとうございました

さて出品作品のうち2点は先月にひきつづき、長らく弘法さんの常連さんをして下さっていたコレクターさんによる出品です。
手放されるのにあたって、ご本人からご連絡をいただきました。
その結果、作品の個体が私の記憶と記録のどの子かがはっきり判明。
というわけで、以前私のもとを旅立った時の情報など、
わかることをこちらで紹介させていただこうと思います。

2016年1月に誕生の【大地の記憶(三葉虫)】約67g




これが当時、礒野自身が撮った写真と、町長さんが撮ってくださったこの子の写真です。

ほかの子たちと並ぶと大きさの実感もありますね。
ガラス表面で反応した銀箔が光を反射して青い模様をつくりだしています。
ずっしりと立体的な塊の重さが気持ち良い力作です。
当時の弘法さんの記録はコチラ
「けろけろ。」での紹介記事・・・http://www.iso.cx/kero/0134
グラスタウンさんのCo展での紹介記事・・・http://coten.wcs.jp/0561

2015年に誕生した【イソアワモチのココニちゃん(おふとんタイプ)】(29g)





小ぶりですけど、蟲蟲ちゃんもモゾゾも、お花も粘菌も葉っぱもキノコも居ますね。
透明感が素敵な不思議ちゃんです。
こちらの子も、当時の記事が残っています。
「けろけろ。」での紹介記事はコチラ・・・http://www.iso.cx/kero/0155
グラスタウンさんのCo展での紹介記事はコチラ・・・http://coten.wcs.jp/0706
次のオーナーさんとも仲良く日々を過ごせますように。

4点もの作品が同時に販売は久しぶりのこと、できるだけたくさんの方に楽しんでいただければと思います。
さて、オークション開催は、22日の(珍しく)土曜日。
ある人には家族と過ごす大事な週末、ある人には仕事をすませてちょっと旅行だったりする週末ですが、「これは!」と思われるものがありましたら、ほんのひととき時間をとって、このオークションにぜひご参加を!
このオークションは終了しました。ありがとうございました

さて出品作品のうち2点は先月にひきつづき、長らく弘法さんの常連さんをして下さっていたコレクターさんによる出品です。
手放されるのにあたって、ご本人からご連絡をいただきました。
その結果、作品の個体が私の記憶と記録のどの子かがはっきり判明。
というわけで、以前私のもとを旅立った時の情報など、
わかることをこちらで紹介させていただこうと思います。

2016年1月に誕生の【大地の記憶(三葉虫)】約67g




これが当時、礒野自身が撮った写真と、町長さんが撮ってくださったこの子の写真です。

ほかの子たちと並ぶと大きさの実感もありますね。
ガラス表面で反応した銀箔が光を反射して青い模様をつくりだしています。
ずっしりと立体的な塊の重さが気持ち良い力作です。
当時の弘法さんの記録はコチラ
「けろけろ。」での紹介記事・・・http://www.iso.cx/kero/0134
グラスタウンさんのCo展での紹介記事・・・http://coten.wcs.jp/0561

2015年に誕生した【イソアワモチのココニちゃん(おふとんタイプ)】(29g)





小ぶりですけど、蟲蟲ちゃんもモゾゾも、お花も粘菌も葉っぱもキノコも居ますね。
透明感が素敵な不思議ちゃんです。
こちらの子も、当時の記事が残っています。
「けろけろ。」での紹介記事はコチラ・・・http://www.iso.cx/kero/0155
グラスタウンさんのCo展での紹介記事はコチラ・・・http://coten.wcs.jp/0706
次のオーナーさんとも仲良く日々を過ごせますように。

2023/08/20 17:35 Update
いそのん劇場【化硝研究所 未確認化石No.006を復元す】その2
2023年07月14日(金)
3人の博士の考察と復元の記録






Ichthyopompa checora (イクチオポンパ・チェコラ)
脊索動物門/ 肉鰭綱
イクチオポンパは、四肢動物の祖先、水辺で生活していた肉鰭類です。
四肢動物の祖先となった魚類らしく、頭部が現存の海の魚より上下につぶれています。
これは海を泳ぐ機能から陸上を移動する機能へと体型を変化させていったからでしょう。
とはいえ陸上ではまだまだ生活できないイクチオポンパには小さなヒレがあります。
ヒレの部分の関節を使って、水底にピタッと張り付いて水面から顔をだしたり、腕立て...どころか、頭に重心を移したり尾びれに重心を移したりすることもでき、浅瀬で自由に動き回ることができたようです。
学名のIchthyopompa checora (イクチオポンパ チェコラ)は、進化させた胸鰭で浅瀬を這う姿を「腕立て伏せ」にたとえたものです。。
学名の意味: ichthys(魚)+ pompa(腕立て伏せ)

(付属する標本ラベル)







Tetrapelta sphaera(テトラペルタ・スファエラ)
軟体動物門/多板綱/詳細不明
テトラペルタ・スファエラはギャプス紀の浅海に生息していた多板綱の軟体動物。
ヒザラガイ類に近縁の生物で、丸みのある4枚の殻と比較的発達した一対の眼を持っていたようです。
体を丸めてダンゴムシのような方法で身を守るという貝類としては珍しい防御方法を持っていました(化石は防御態勢のもの)。
殻は厚みがありますがコウイカの甲のような軽量構造になっていて、普段は何体部を広げて海底付近を活発に遊泳していたと思われます。
防御態勢時からは想像できないほど大きな何体部をもっているように見えますが、これは体内の空隙に吸い込んだ海水を満たすことによって体型を維持する水風船のような仕組みを持っていたためです。
学名の意味:tetra(4つの)+ pelta(楯)+ sphaera(球体)

(付属する標本ラベル)






Isonerpeton (イソネルぺトン) の卵塊
脊椎動物門/ネクトリド目/所属不明種
イソネルペトンは水場と陸の間に生息する生物です。
生態としては特に水の流れが強いところにいることが多く、尻尾を海草などに絡みつけて獲物が流れてくるのを大口をあけて待つというものでした。
産卵もそのような場所で行われるため、卵殻は丈夫で長端の一方についたカギ状の突起を水中の植物などにひっかけて、流されないようにしていました。
表面のぶつぶつは表皮の薄皮が盛り上がったもので、水の流れであちらこちらに叩きつけられても耐えうるクッションの役割と、景色にとけ込む迷彩的な役割をもっています。
卵の中の胚には、すでにこの種の特徴である巻いた尻尾とエラがみられます。

(付属する標本ラベル)


この3種4作品は今月のグラス2Hオークション(7/22土開催)に出品されます。
少しづつ明らかになるギャプス紀の生物モデルを所蔵していただける方をお待ちします。







Ichthyopompa checora (イクチオポンパ・チェコラ)
脊索動物門/ 肉鰭綱
イクチオポンパは、四肢動物の祖先、水辺で生活していた肉鰭類です。
四肢動物の祖先となった魚類らしく、頭部が現存の海の魚より上下につぶれています。
これは海を泳ぐ機能から陸上を移動する機能へと体型を変化させていったからでしょう。
とはいえ陸上ではまだまだ生活できないイクチオポンパには小さなヒレがあります。
ヒレの部分の関節を使って、水底にピタッと張り付いて水面から顔をだしたり、腕立て...どころか、頭に重心を移したり尾びれに重心を移したりすることもでき、浅瀬で自由に動き回ることができたようです。
学名のIchthyopompa checora (イクチオポンパ チェコラ)は、進化させた胸鰭で浅瀬を這う姿を「腕立て伏せ」にたとえたものです。。
学名の意味: ichthys(魚)+ pompa(腕立て伏せ)

(付属する標本ラベル)







Tetrapelta sphaera(テトラペルタ・スファエラ)
軟体動物門/多板綱/詳細不明
テトラペルタ・スファエラはギャプス紀の浅海に生息していた多板綱の軟体動物。
ヒザラガイ類に近縁の生物で、丸みのある4枚の殻と比較的発達した一対の眼を持っていたようです。
体を丸めてダンゴムシのような方法で身を守るという貝類としては珍しい防御方法を持っていました(化石は防御態勢のもの)。
殻は厚みがありますがコウイカの甲のような軽量構造になっていて、普段は何体部を広げて海底付近を活発に遊泳していたと思われます。
防御態勢時からは想像できないほど大きな何体部をもっているように見えますが、これは体内の空隙に吸い込んだ海水を満たすことによって体型を維持する水風船のような仕組みを持っていたためです。
学名の意味:tetra(4つの)+ pelta(楯)+ sphaera(球体)

(付属する標本ラベル)






Isonerpeton (イソネルぺトン) の卵塊
脊椎動物門/ネクトリド目/所属不明種
イソネルペトンは水場と陸の間に生息する生物です。
生態としては特に水の流れが強いところにいることが多く、尻尾を海草などに絡みつけて獲物が流れてくるのを大口をあけて待つというものでした。
産卵もそのような場所で行われるため、卵殻は丈夫で長端の一方についたカギ状の突起を水中の植物などにひっかけて、流されないようにしていました。
表面のぶつぶつは表皮の薄皮が盛り上がったもので、水の流れであちらこちらに叩きつけられても耐えうるクッションの役割と、景色にとけ込む迷彩的な役割をもっています。
卵の中の胚には、すでにこの種の特徴である巻いた尻尾とエラがみられます。

(付属する標本ラベル)


この3種4作品は今月のグラス2Hオークション(7/22土開催)に出品されます。
少しづつ明らかになるギャプス紀の生物モデルを所蔵していただける方をお待ちします。

2023/08/20 17:32 Update
いそのん劇場【化硝研究所 未確認化石No.006を復元す】その1
2023年07月13日(木)
今月9日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。


ごあいさつ
【化硝研究所 未確認化石No.006を復元す】
本日のいそのん劇場は化硝研究所から提示されたギャプス紀の化石「未確認化石N0.006」の謎を
解くというものです。
謎解きには、沖縄の増永博士、流浪の民のちぇこら博士、そしてこの場のヌシの礒野博士
この3人に博士が取り組みました。
3人の導き出した答えは三人三様。
そして3人ともが、化石からのヒントがすくなすぎる!と同意見。
それぞれが化石のどこをどう見て、それぞれの答えにたどりついたか?
今回はそのあたりを意識しながら見ていただくとおもしろいと思います。
さて、ご存知無い方に少し説明を。
ギャプス紀とは、古生代最後のペルム紀と中生代最初の三畳紀の間、大量絶滅の時代に
幻のように出現した(?)という地質年代です。
こうしてひとつひとつギャプス紀の謎を解く先には、地球の歴史としてこれまで誰にも知られてこなかった世界があらわれてくるにちがいありません。
それではみなさま、本日もいそのん劇場へよくおこしくださいました。
ゆっくりじっくり、それぞれの妄想とともに、3人の博士の復元をお楽しみくださいませ。
2023年7月 礒野昭子







ごあいさつ
【化硝研究所 未確認化石No.006を復元す】
本日のいそのん劇場は化硝研究所から提示されたギャプス紀の化石「未確認化石N0.006」の謎を
解くというものです。
謎解きには、沖縄の増永博士、流浪の民のちぇこら博士、そしてこの場のヌシの礒野博士
この3人に博士が取り組みました。
3人の導き出した答えは三人三様。
そして3人ともが、化石からのヒントがすくなすぎる!と同意見。
それぞれが化石のどこをどう見て、それぞれの答えにたどりついたか?
今回はそのあたりを意識しながら見ていただくとおもしろいと思います。
さて、ご存知無い方に少し説明を。
ギャプス紀とは、古生代最後のペルム紀と中生代最初の三畳紀の間、大量絶滅の時代に
幻のように出現した(?)という地質年代です。
こうしてひとつひとつギャプス紀の謎を解く先には、地球の歴史としてこれまで誰にも知られてこなかった世界があらわれてくるにちがいありません。
それではみなさま、本日もいそのん劇場へよくおこしくださいました。
ゆっくりじっくり、それぞれの妄想とともに、3人の博士の復元をお楽しみくださいませ。
2023年7月 礒野昭子





2023/07/17 23:58 Update