いそのん劇場【蟲と住む】

今月13日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
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【蟲と住む】

ワタクシごとですが、上海在住の妹がこの夏の一ヶ月をここで生活をしておりました。
山の中で窓も戸も開け放して、夜ともなれば灯りに何十種類もの蟲。
そんなはじめての夏の山のくらしの経験の最後にいわく、

「虫たちと一緒に生活している人がいる
それでも全然大丈夫
すばらしいな」

だそうで。

予想外に楽しかったらしいのが嬉しい一方
「ああ、そう見えてるのか」という新しい発見も。

私自身はとても恵まれたくらしだと思っていたのだけれど。
「それでも全然大丈夫」という言葉にびっくり。
経験するまではどれだけ恐れていたのだろう?

ちなみに蟲と虫、意味の違いに諸説あるようです。
私は蟲には昆虫以外も含まれるという説が好き。
それに蟲の方が虫がいっぱいでうごめくようで、好き。

そういうわけで本日は、私の作品群の中から、蟲と関わりのあるものを選んで見ていただくことに
しました。
みなさまどうぞ、「蟲と住む」礒野から生まれた世界をどうぞ存分に楽しんでいってくださいませ。

2023年8月 礒野昭子
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展示作品

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【タンポポ綿毛の旅】(カミキリ)2006年製作
虫の気持ちで草むらから世界をのぞいているところを作品にしました。
真夜中の上空には満月が。
その月に照らされた夜空をタンポポの綿毛が旅していくのが見えます。

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【土に還る】(スカラベ)2007年頃製作
【タンポポ綿毛の旅】の第3章として誕生したのち1つの作品として独立しました。
テーマは「再生」
空を旅したタンポポもいつかは地面に降りてきます。
落ちたところでスカラベの丸めるお団子に巻き込まれ、タンポポのタネは土に還ります。
だけど春にはきっと芽吹く。
そんなことを考えて生まれた作品でした。

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【土に還る】(ゾウムシ)製作年忘れました
【土に還る】の変わり種です。

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【虫草くん】2022年製作
森に棲むウゴウゴという蟲が、キノコになっちゃった
・・・・・それは「命エネルギー保存の法則」

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【旅するシイノトモシビタケ】2010年頃製作
私が発光キノコのシイノトモシビタケをみつけるのはいつも、黒潮の海のそばでした。
「シイノトモシビタケはきっと、海に流された朽ち木に乗って旅をしてるにちがいない。」
そんな推論を作品にしたのがこの子でした。

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【緑の苔に露したたるところ】2017年頃製作
海外で出版される本の為に創作した作品
主人公のヤマナメクジの中をながめながら、山のわき水のあるところのしっとりとした世界を想像して、気持ちよくなってください。

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森に棲むもの番外編【朽ち木の住人】2020年製作

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【ご近所さま(オオスズメバチ)】2020年製作
礒野のいいご近所さま「オオスズメバチさん」がモチーフ
この子の透明の尾部の内部には蜂の巣がたくさん入っています。
この場所でのみどころは左側からみたところ。
光の透け具合がハチミツみたいで、とてもきれいです。

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【ダンゴムシちゃん】
このダンゴムシちゃんの表面の模様は朽ちた落ち葉。
その下には、ダンゴムシみたいなモゾゾたちの棲む世界があります。

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【メカダンゴムシ】2017年製作
スタヂオiの個数限定企画で誕生しました。
みんな旅立ってしまった中、手元に残したちょっと不細工な出来の子たちです

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【森のはずれでおやすみなさい】1999年頃製作
月明かりの下で眠っているのは誰でしょう?
これは本日展示の中で一番古い作品です

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【ナギ】2021年製作
羽化するぞぉ
穴からでるぞぉ
まだ眠いぞぉ

最後にご紹介する一匹は壁の巣箱の中で眠っていました。
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【百年サナギ】2019年製作
「今から百年寝て過ごす」
2023/08/16 22:17 Update

8月13日はパンダ屋さん開催の日です

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今週末の8月13日(日)は和歌山県海南市にある「やまのパンダ屋さん」の開催日です。

お山も陽射しが強い日にはあちあちですけれど、暑いのは陽射し、木陰にはいってお陽様光線を避けると、風は涼しかったりします。
そんな場所ですから、パンダ屋は全部のドアや窓を開け放しです。
もちろんクーラーはありません。

というわけで、いそのんからのおすすめ。
クーラーのなかったころの日本を思い出して、ぜひ涼しい格好でお越しください。

昭和レトロにムームーとかステテコとかいいですね。
ランニングにステテコで腹巻きしてる人が居たのは、ちょうどいい汗をかくと、身体は良く冷えるからなのだと思います。
お腹は冷やしたくないですもんね。

今時ステテコを着ると、もうドラマの衣装にしか見えなかったりしそうです。
なので、礒野の推奨は汗を吸いやすい生地の薄手の長ズボンにシャツかTシャツ。
しっかり汗をかいて、風に吹かれるつもりでお越しください。

さて、今月のパンダ屋さんの内容ですが、

サバヲ劇場、例年今頃今年の水着パンちゃんが登場していますが、今年はどうでしょう?
もし誕生しているなら、前日にはサバヲのパンダ屋ブログで発表があるかと思います。
サバヲのアイテムは11時半ごろ展示と販売予定です。

礒野のいそのん劇場は、まだいろいろと検討中ですが、それはそれとして
グラス2Hオークションに出品予定の【桜鯨】さんを展示してみなさまにお披露目の予定です。
ぜひ実物を手に取ってみてください。


今月は前もってのお知らせが少ないですけど、パンダ屋ではいつだって何かがあります。
何かって何?それはそのときのお楽しみ。


それではみなさま、第二日曜日、やまのパンダ屋さんでおまちしています。
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やまのパンダ屋さんへのご来訪には前日までに事前連絡をいただいております。
注:お越しの方は必ず事前にご連絡ください。

ご連絡方法や詳しいご案内はコチラ
「やまのパンダ屋さんのご案内」・・・http://www.iso.cx/kero/0672

オープンは11時、クローズは17時。

海南駅までのお迎えは
10:35 と 14:05 です。
2023/08/11 15:17 Update

【イソネルペトンの卵塊】

今月のグラス2Hオークションには、化硝研究所企画の【イソネルペトンの卵塊】も出品されています。

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【イソネルペトンの卵塊】

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化硝研での作品は、できあがった復元モデルが何気にデスクの上などに置かれているところを想像して製作しています。
展示台無しで転がしていたり、展示台にしっかり鎮座していたり、
いずれにしても、デスクの上をたまたま見た人が「これはいったいなんだろう?」と思うような不思議な存在感が理想。

あるはずのないもの、無限の想像の世界のもの。
それが実世界と交錯するのがおもしろくてたまりません。
ギャプス紀と名付けた時代がさもあるかのように(無いとは言えません)ある人は研究者、ある人は所蔵保存者、ある人はレポートを定期購読する読者として、皆でぐるになって、これらの研究成果を積み上げていけたら、すごく面白いなあと思っています。

気の長い楽しみですが、おつきあいよろしくお願いします。
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Isonerpeton (イソネルぺトン) の卵塊
脊椎動物門/ネクトリド目/所属不明種

イソネルペトンは水場と陸の間に生息する生物です。
生態としては特に水の流れが強いところにいることが多く、尻尾を海草などに絡みつけて獲物が流れてくるのを大口をあけて待つというものでした。
産卵もそのような場所で行われるため、卵殻は丈夫で長端の一方についたカギ状の突起を水中の植物などにひっかけて、流されないようにしていました。
表面のぶつぶつは表皮の薄皮が盛り上がったもので、水の流れであちらこちらに叩きつけられても耐えうるクッションの役割と、景色にとけ込む迷彩的な役割をもっています。

卵の中の胚には、すでにこの種の特徴である巻いた尻尾とエラがみられます。

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少しづつ明らかになるギャプス紀の生物モデルを所蔵していただける方をお待ちします。
<---グラス2hオークション会場はコチラ

このオークションは終了しています。どうもありがとうございました
2023/08/20 17:40 Update

【オオサンショウウオ どぉん!】のおはなし

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深い山々、冷たい川の流れ
「どぉーん!」と私にぶつかってきたのは、一匹のおおきなオオサンショウウオ。
その体重を感じた一瞬は忘れられない感動の思い出。
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山で鹿やカモシカにぱったりと出くわす。
こずえを見上げておもいもかけず、リスやムササビと目があう。
ヒトとして生まれて、ヒトとしての人生の途中で、他の生き物の暮らしと接触する、そんな瞬間があります。

その体験は、わきあがる相手に対する敬意といっしょになって、どぉん!と心に残っちゃう感動になる。
そんな遭遇の瞬間の喜びが、これからも私たちにたくさんありますように。
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こんにちは【オオサンショウウオ どぉん!】です

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ぼくの背中に森があります。
ゆたかな森はゆたかな川を育てます。

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ぼくのお腹側には川があります
川底にはゴロゴロ石ころや、ふさふさやぶつぶつや、おサカナさんたちがいます。

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おサカナさんたちが、こんなにのびのび泳いでいるのは、お食事以外におそわれたりしないからです。

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ぼくが左腕で抱えているのは、ぼくが世話するあかちゃんたち。
まだぷるんぷるんの卵です。

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まだまだお見せしたいところがありますが、
ぼくの自己紹介はこれでおしまい。

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それではバイバイ。
いつかどっかで逢えるといいね。

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この【オオサンショウウオ どぉん!】(98g)を今月22日(土)のグラス2Hオークションに出品します。
みなさまよろしくお願いします。

このオークションは終了しています。


2023/08/20 17:39 Update

【どぉん!】の展示台にもなる連れ歩き袋

今月グラス2Hに登場する【オオサンショウウオ どぉん!】には
特製の連れ歩き袋が付属します。
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羊毛を撚りを強くして紡ぎました。
この自家製の糸で編むと、丈夫でクッション性抜群。
さらに袋は2重になっています。

これ、なかなかのすぐれもので、展示台にもなります。
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袋の口からおサカナが逃げると・・・・

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オオサンショウウオがひょっこり

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オオサンショウウオを、袋からぎゅっぎゅっと押し出してやると、
こんなふうに袋の上にどっしりすわりこんでくれます。(展示台状態)

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この時袋の底のビーズをこんなふうに絞ったままにしておくと、袋の底がへっこんで、置いた時にとっても安定がいいのです。

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底のビーズをゆるめてやると、オオサンショウウオを出してやることもできます。

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袋の底の革ひもをひっぱって、岩穴の巣穴にもどったら、

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おサカナさんも安心して、袋の口まで戻れます。
これでロック完了。
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もちろん「オオサンショウウ どぉん!」を袋からはずすことも可能です。

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この巣穴みたいな連れ歩き袋、外は岩穴の色、袋の中はこっそり水の青色なのがミソ。


2023/07/19 19:13 Update
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