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いそのんホスピタル

昨年10月頃、【菌糸の森のヤリイカさん】の一匹がいそのんちに里帰りしました。

落下して負傷したのだそうです。
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治療前の写真はオーナーさんにお借りしました

矢印の先が怪我の場所
拡大するとこんな感じ
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衝撃をエンペラで吸収したようです
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こちらもポチが欠けています。

さて、いそのんホスピタルの方針は、オーナーさんがこの子を見て再び喜べるようにすること。

この子に再び火を入れることはできないので(できないのです)他の方法で治療します。
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ヒビのないところまで彫り込むと、エンペラのあったところには、長方形のくぼみができた状態。
そんな感じでぴっかりスッキリ健康になりました。

次に、欠けた場所には新しいエンペラとポチを用意しましょう
今回は初の試みで、木製のエンペラをつけてやることにします。
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次に用意するのは削った足先のポチ跡のカバーと造形、そして義エンペラの飾りに使うための材料。
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陶器や磁気のお治しに使う金継ぎの技法からヒントを得た方法なのですが、私は漆でなくエポキシ系の2液混合タイプの接着剤を使います。
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完全に固まるまで数日、足先のポチはこんなふうにできました。

次の難問は木製の義エンペラとガラスに彫り込んだ窪みにしっかり接着することです。
この難問は、プラモデルで有名なタミヤさんのエポキシパテで解決することにします。
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エンペラはこんなふうにできました。
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エポシキパテのガラスとの接着性が悪いようならと、次のプランも考えていたのですが・・・なかなかしっかりしております。

気温が低いので、ゆっくり大事をとって約1ヶ月療養して・・・・
このたび退院となりました。
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治療後、もし外れても、同じ様に再び治せるのでごあんしんください。
2022/01/23 19:04 Update

お直し

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写真は【菌糸の森のコウイカさん】です。

割れています。

実は火に向かってつくっている最中に温度管理を間違えたらしく、出来上がるのを待たず、割れてしまった子です。

いつかなんとかしよう!と手元で保管していたのですが、最近、金継ぎもどきな手法で修理して自分で使っています。

食器とは用途の違うとんぼ玉のこと、強度と扱いやすさを考えて漆を使うのはやめました。(漆にはいかんせん素人なので)

で、ゆっくり固まるタイプの接着剤と、錫の粉末で金継ぎのようなことをしてみました。

いいですよぉ、なんだかかわいいです。

もし、みなさま、割っちゃったとか欠けちゃったものとかありましたら、この方法おすすめです。
割ってショックが楽しみに変わります。

もうちょっと詳しく知りたい方は遠慮なくご相談メールくださいませ。
お手軽な礒野式金継ぎを伝授いたします。
2022/01/21 20:43 Update

コットン紐で編んだブレスのお手入れ

6月の弘法さんのスペシャル企画、お魚とでんでん虫でおしたてした「水脈(みお)のたま」のブレス、
お手にされた皆様、バンバン使っていただいていただいてるでしょうか?
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今日は、それらのコットンの紐で編んだブレスについて、存分につかうコツをお知らせ。

実はこのブレス、私自身が愛用しております。
なので、自分の経験でもっての情報です。

このコットン紐、バンバン使っていると(特にブレスは)なんとなくモケモケと毛羽だってきます。

なんとなく痛んできたように見えます。

そう思ったら、水を通してみてください。
そしたら、モケモケはおさまり、コットンらしい風合いの良さがだんだん出てきます。

そういうわけで、汗をかきかき使っても、水でシャーっとあらってやるといいです。

そうやってバンバンつかってやって、いつかほんとの限界がやってきたら、礒野のところに持ちこんでくださったら、新しい紐に編みなおします。

一生使えます!


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オマケ:
鹿革もモケモケしてきたら、水をつけるといいですよ〜〜。
2022/01/21 20:52 Update