【イソネルペトンの卵塊】

今月のグラス2Hオークションには、化硝研究所企画の【イソネルペトンの卵塊】も出品されています。

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【イソネルペトンの卵塊】

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化硝研での作品は、できあがった復元モデルが何気にデスクの上などに置かれているところを想像して製作しています。
展示台無しで転がしていたり、展示台にしっかり鎮座していたり、
いずれにしても、デスクの上をたまたま見た人が「これはいったいなんだろう?」と思うような不思議な存在感が理想。

あるはずのないもの、無限の想像の世界のもの。
それが実世界と交錯するのがおもしろくてたまりません。
ギャプス紀と名付けた時代がさもあるかのように(無いとは言えません)ある人は研究者、ある人は所蔵保存者、ある人はレポートを定期購読する読者として、皆でぐるになって、これらの研究成果を積み上げていけたら、すごく面白いなあと思っています。

気の長い楽しみですが、おつきあいよろしくお願いします。
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Isonerpeton (イソネルぺトン) の卵塊
脊椎動物門/ネクトリド目/所属不明種

イソネルペトンは水場と陸の間に生息する生物です。
生態としては特に水の流れが強いところにいることが多く、尻尾を海草などに絡みつけて獲物が流れてくるのを大口をあけて待つというものでした。
産卵もそのような場所で行われるため、卵殻は丈夫で長端の一方についたカギ状の突起を水中の植物などにひっかけて、流されないようにしていました。
表面のぶつぶつは表皮の薄皮が盛り上がったもので、水の流れであちらこちらに叩きつけられても耐えうるクッションの役割と、景色にとけ込む迷彩的な役割をもっています。

卵の中の胚には、すでにこの種の特徴である巻いた尻尾とエラがみられます。

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少しづつ明らかになるギャプス紀の生物モデルを所蔵していただける方をお待ちします。
<---グラス2hオークション会場はコチラ

このオークションは終了しています。どうもありがとうございました
2023/08/20 17:40 Update
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