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2021年12月の日記

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【ヤムヤム果実】のおはなし(8/14)

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【ヤムヤム果実】きみどり色の実
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ここに、12の色の12の形の【ヤムヤム果実】があります。
どれも熟れ熟れの果実です。
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これはいそのんからお届けするクリスマスまでのおはなし
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3つの真ん中の穴は、太くなったり細くなったり。
地の裂け目は、縦向きだったり横向きだったり。
両手両足を使って下っていきます。
足元をよく見ていると、最初は時々みつかったコウモリの糞が、下にいくほど見つからなくなっていきました。

あまり行くと、もどりが大変。
そう思っても、ひとつ狭いところをぬけるたびに、暗闇の先に光が届き、次の景色がもうすこしだけ、もうすこしだけ、とさそいをかけます。

地面の裂け目に落ちないように、とがった岩や低い天井で頭を打たないように、気をつけながら一生懸命進んでいるうちに、辺りの景色はあの時の洞窟のようになってきました。
壁や天井は懐中電灯でちかちか光り、波うったような真っ白な結晶がつらなって、つぎからつぎへと美しい姿を見せます。

それだけではありません。
なんだか少しづつ暑くなってきたような気がします。
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小さなLEDライトで後ろから照らしたところ
2022/04/19 9:50 Update

【ヤムヤム果実】のおはなし(7/14)

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【ヤムヤム果実】うす緑色の実
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ここに、12の色の12の形の【ヤムヤム果実】があります。
どれも熟れ熟れの果実です。
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これはいそのんからお届けするクリスマスまでのおはなし
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思いおこせば、もうずいぶん前のことになりますが、いそのんには忘れられない洞窟の思い出があります。
その洞窟はタイの北部、バンコクから列車とバスを乗り継いで、
最後はバイクの後ろにひとりづつ乗せてもらうというバイクタクシーでたどりついた村にあります。

そもそもがイギリス人の知人、ハグリットに会うという旅で、洞窟のことはあまりしらずにその場所にいきついたわけです。
それがその日、洞窟に入るメンバーがひとりふたり足りないのだと、参加者をつのっているカナダ人の男性にであい、「それはぜひとも」と仲間に入れてもらったのです。

自然のままの洞窟の全長4kmのルートをヘルメットとライトとバッテリーをもって歩く、這う、もぐる、登る、とびこえるという経験は、それ以来忘れられない思い出になっています。
その時に見た、真っ白な結晶の壁と、滴るしずくのきらめき、そしてそのしずくがつたわる道筋に成長した波のような結晶の壁や鍾乳石、石筍。

たったひとりで降りて来たこの洞窟でも、あの美しい景色が見られるのでしょうか?
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小さなLEDライトで後ろから照らしたところ
2022/04/19 9:50 Update

【ヤムヤム果実】のおはなし(6/14)

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【ヤムヤム果実】あい色の実
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ここに、12の色の12の形の【ヤムヤム果実】があります。
どれも熟れ熟れの果実です。
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これはいそのんからお届けするクリスマスまでのおはなし
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ロープに下降器をつけて、ハーネスとつなぎ、するすると降りた穴の底は広いホールになっていました。
足元を確かめて、一度灯りを消してみます。
見上げるとはるか上に地上の光が見えます。
手元足元に目をおとすと、ここにまでは光が届いておらず、全く何も見えません。
まるで目にフタをしたような暗さです。

しばらく、無の世界を楽しもうとそのままでいると
目を開けているのか閉じているのかさえ分からなくなってきます

さあ、時間はすぎていきます。
あかりをつけて、その先がどうなってるか見に行ってみましょう。

おもむろに懐中電灯をつけると、そこには起伏に富んだ岩の造形がありました。

そして、ホールの先につづいている穴が3っつ。
その真ん中を選んで、先に進む事にしました。
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小さなLEDライトで後ろから照らしたところ
2022/04/19 9:50 Update

いそのん劇場【ヤムヤム果実とクリスマスのおはなし】

12月12日にやまのパンダ屋で開催された「いそのん劇場」の
ご挨拶文と写真をご紹介します
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【ヤムヤム果実とクリスマスのおはなし】
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ある日いそのんから12の【ヤムヤム果実】とひとつのおはなしが、グラスタウンの町長さんに託されました。
それはクリスマスの18日前のことでした。

その日からこの作品とおはなしは、町長さんの手と
いそのん自分自身の手で、ふたつの方向からつづられていきます。

町長さんを通してのおはなしはグラスタウンのサイト 「Co展」 で。
いそのんからのおはなしは自らのサイト 「けろけろ。」 で

今日このいそのん劇場ではこの12個の熟れ熟れの実の実物を見ていただきます。
微妙な透明感や、蟲の下から漏れるさし色、ちらりとみえる果物の中。
そして手にもってみてください。
そうしてガラスの重みと温度を感じてもらいます。
上に乗っている蟲とも目があうかもしれません。
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【ヤムヤム果実】ぶどう色の実

そしておはなしはこれからどうなっていくのか?
今回のいそのん劇場は、この先の展開のイメージをほのめかす空間のしつらえにしています。
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洞窟の中ではいつも頭上を気にしなくてはなりません。
光はライトのいく先だけを照らします。
そしてそこに現れたのは・・・・・・
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「ここに、12の色の12の形の【ヤムヤム果実】があります。
どれも熟れ熟れの果実です。
2021年この年、いそのんは世界を見てまわることができないでいました・・・・・・・」

こうやってはじまった今度のおはなし、
この先、ものがたりはどうなっていくのか?
それを想像しながら今日は12個の【ヤムヤム果実】を見ていただきたいと思います。

2021年12月  礒野昭子
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【ヤムヤム果実】青緑色の実

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【ヤムヤム果実】あい色の実

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【ヤムヤム果実】水色の実

暗闇の中で、後ろから光をあてると、果実の内部の色が透けてみえます。
2022/05/15 19:43 Update

【ヤムヤム果実】のおはなし(5/14)

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【ヤムヤム果実】ピンク色の実
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ここに、12の色の12の形の【ヤムヤム果実】があります。
どれも熟れ熟れの果実です。
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これはいそのんからお届けするクリスマスまでのおはなし
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次の日の朝、
いそのんは元来とてもお寝坊なんですけど、その日ははやばやと目がさめました。

ヘッドライトと、ロープとハーネス。
携帯用の折りたたみヘルメットとカラビナに下降器、そしてリュックを持って、昨日の場所に行ってみることにしました。
地中でどこまで電波が届くかわかりませんが、一応スマホも持って行きます。
怪我とかしたら、救急車を呼ばなくてはいけませんからね。

昨日の場所には、やはり地面にぽっかりと開いた穴がありました。

ロープを穴にたらしてみると...
穴の底まで垂直に50メートル、穴の底は光がとどかないので様子はわかりません

いそのんは、頭に付けた懐中電灯をつけて、ゆっくりと降りていきました
しばらくすると、足の裏が地面をとらえました
穴の底についたのです。
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2022/04/19 9:51 Update
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