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【ご近所さま(オオスズメバチ)】の世界

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ご近所さまと言う時人はヒト属のことだけを思うことが多いですけれど、身近にお互いにお互い気をつかいあい、どうぞどうぞと暮らしているのは人だけに限らないのです。

私のまわりにはたくさんの生き物が棲んでいます。
小さなものから大きいものまで、それぞれの暮らしを営んでいます。
ちょくちょく顔をあわせるものもいれば、気配だけで、決して姿を見せないものもいます。

ほとんどの生き物は、いざ出逢うと大慌てで逃げて行ってしまいます。
それって、残念。
私は、恐がりもせず、危害も加えないよと言っているのだけれど。
できれば、顔を覚えてもらって、会ったときにはご近所さまとしてちょっと挨拶するくらいの関係になりたい。

オオスズメバチはそんなご近所さまの中で唯一こちらの顔を覚えてくれているのではないかと思える生き物。
ズーンという重低音の羽音をさせて飛んできて、人物確認をするような行動をとるのです。
そんな時にはしっかりご挨拶。
嬉しい瞬間です。
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さて、この【ご近所さま】はそんなオオスズメバチ。
玉を抱えるのではなく、自身が玉のようになった作品です。
羽があるので、身につけるのには向きませんが、羽とお尻、お尻と牙、それぞれ3点で立てることができます。

私は魔法使いになったつもりで、身の回りに棲むご近所さんをガラスという石の塊に変えていっています。

今度はコハクやシトリンを思いながら、オオスズメバチを石に変えました。
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2021/07/19 10:23 Update

【森に棲むもの】の世界

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【森に棲むもの】

飛行機に乗って、雲の間から見える地上をながめてみます。
あれ?思ったよりヒトの住んでるところって少ないですよ?
高速道路を車で走ります。
あれれ?視界いっぱいの景色の中、ヒトを全然みかけない場所もまだまだ多いですよ?

私たちの住むところはすてたもんじゃない、この地上、人間だけで占拠していません。
そうなんです、思えばこの世界を占める生き物の総数の中で、人間の占める個体数なんてたいしたことない。
ありとあらゆる生き物があたりにいて、ご近所さんをやってくれている。


でも振り返って考えてみると、このたくさんの種類の命が同じところで暮らす中で、なぜかヒトはヒトのことばかりが気になる。

ヒトってそういう生き物だから、それが当たり前かもしれないですけれど、それってちょっと不思議で、近視で、残念なこと。
そう礒野は思うのです。

ヒトのことを意識するように、他の生き物のことも意識してみたら?
ヒトとそれ以外の生き物たちの存在をまったく同等にあたりを見てみたら?
意識のなかのご近所さんの内訳がヒトだけでなくなったら?

【森に棲むもの】にははそういう思いがぎゅっぎゅっとのっかっています。

裏山の樹々の間に棲む小さな両生類やは虫類のあの子、ルーペで倒木や落ち葉を見ないと見落としてしまうけど、確かにそこにいるマルトビムシ族のあの子たち、渓流の小さなふちで、そっとたたずむおサカナ一家のあの兄弟。
そんな子たちが、【森に棲むもの】のしっぽちゃんの中には存在します。
しっぽちゃんの中を見てあたりに棲む生き物たちのことを思い出し、あたたかい気持ちになる幸せを感じてもらえたら最高です。


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2022/07/14 13:01 Update

【百年サナギ】のこと

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作品タイトル

【百年サナギ】

大きさ:約50mm
素材:ガラス(サタケガラス)
技法:ランプワーク

作家:礒野昭子

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百年後に羽化するという架空のサナギ。
外側は眠っている姿。
内側には力強い命があります。

百年サナギの外側をカタチづくるのは、
闇のせまってくる時の青みがかった黒っぽい色、森のこずえを抜けて来る光の緑、しっとりとした水場に染み出てくる落ち葉の黄色がかった茶色。

内側には萌え出た双葉や盛んにはびこる変形菌があり、白い謎の生き物がいます。
白い生き物の名前は「ウゴウゴ」
サナギの命を象徴する存在です。

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野や山で大型のサナギをみつけたら、
そおっとひろいあげ、手に乗せてみます。

手に乗せたその不思議な物体はほとんど動きません。
でもなにかそこからじわっと力を感じるのです。
見えない、ただ眠っているだけのような塊の中では、何かがおきていて、それが自分のてのひらに伝わってくるのです。
それは手のひらから蛹をとおして万物と繋がるような感覚をも呼び起こします。

【百年サナギ】は、そのような感覚をいつも傍らにおきたくて、生み出したものです。
2022/01/21 21:33 Update

【百年サナギ】No.4/12

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今月、世に送り出される【百年サナギ】です
12体中の4番目の子。
12体の中で一番小さい66g
体長 約45mm

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起き上がらせても、ものすごく眠っています。

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今回の寝床は白木蓮の木。
寝床はひっくり返すと、夢の中のいそのんを彷彿させるなにものかになります。

寝ているサナギの中にはたくさんの萌え出た双葉。
その双葉をとりまく世界の一部分
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中に棲む生き物が表すのは命。
名前はウゴウゴ。
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【百年サナギ】のおはなし
・・・・http://iso.wcs.jp/  (スタヂオi)

販売はグラス2Hオークションにて
(5/18エントリー 5/25入札日)
・・・・http://2h.wcs.jp/  (グラス2H)

【百年サナギ】についてのお知らせ
・・・http://coten.wcs.jp/02344  (Co展)

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net_de1.jpg今月のネットでコンテンツ
http://www.iso.cx/kero/0457
2022/01/27 16:23 Update

【ご近所さま(オオスズメバチ)】

sg20_4a.jpg
ご近所さまと言う時人はヒト属のことだけを思うことが多いですけれど、身近にお互いにお互い気をつかいあい、どうぞどうぞと暮らしているのは人だけに限らないのです。

私のまわりにはたくさんの生き物が棲んでいます。
小さなものから大きいものまで、それぞれの暮らしを営んでいます。
ちょくちょく顔をあわせるものもいれば、気配だけで、決して姿を見せないものもいます。

ほとんどの生き物は、いざ出逢うと大慌てで逃げて行ってしまいます。
それって、残念。
私は、恐がりもせず、危害も加えないよと言っているのだけれど。
できれば、顔を覚えてもらって、会ったときにはご近所さまとしてちょっと挨拶するくらいの関係になりたい。

オオスズメバチはそんなご近所さまの中で唯一こちらの顔を覚えてくれているのではないかと思える生き物。
ズーンという重低音の羽音をさせて飛んできて、人物確認をするような行動をとるのです。
そんな時にはしっかりご挨拶。
嬉しい瞬間です。
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さて、今回の【ご近所さま】はそんなオオスズメバチ。
玉を抱えるのではなく、自身が玉のようになった作品です。
羽があるので、身につけるのには向きませんが、羽とお尻、お尻と牙、それぞれ3点で立てることができます。

ふた月に一種類、私は魔法使いになったつもりで、身の回りに棲むご近所さんをガラスという石の塊に変えていっています。
前回のコトリはペリドットや翡翠を思いながら、メジロを石に、
今回はコハクやシトリンを思いながら、オオスズメバチを石に変えました。
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このオオスズメバチさん、礒野の作品らしく、やっぱり普通のとんぼ玉より大きいです。
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2022/01/27 16:24 Update
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