ご近所さまと言う時人はヒト属のことだけを思うことが多いですけれど、身近にお互いにお互い気をつかいあい、どうぞどうぞと暮らしているのは人だけに限らないのです。
私のまわりにはたくさんの生き物が棲んでいます。
小さなものから大きいものまで、それぞれの暮らしを営んでいます。
ちょくちょく顔をあわせるものもいれば、気配だけで、決して姿を見せないものもいます。
ほとんどの生き物は、いざ出逢うと大慌てで逃げて行ってしまいます。
それって、残念。
私は、恐がりもせず、危害も加えないよと言っているのだけれど。
できれば、顔を覚えてもらって、会ったときにはご近所さまとしてちょっと挨拶するくらいの関係になりたい。
オオスズメバチはそんなご近所さまの中で唯一こちらの顔を覚えてくれているのではないかと思える生き物。
ズーンという重低音の羽音をさせて飛んできて、人物確認をするような行動をとるのです。
そんな時にはしっかりご挨拶。
嬉しい瞬間です。
さて、この【ご近所さま】はそんなオオスズメバチ。
玉を抱えるのではなく、自身が玉のようになった作品です。
羽があるので、身につけるのには向きませんが、羽とお尻、お尻と牙、それぞれ3点で立てることができます。
私は魔法使いになったつもりで、身の回りに棲むご近所さんをガラスという石の塊に変えていっています。
今度はコハクやシトリンを思いながら、オオスズメバチを石に変えました。