メッセージ欄

分類 【いそのん劇場】 で検索

一覧で表示する

いそのん劇場【オオサンショウウオどぉん!】

今月11日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
sen506.jpg
ke22_12_13a.jpg

ごあいさつ

山で鹿やカモシカにぱったりと出くわす。
こずえを見上げておもいもかけず、リスやムササビと目があう。
ヒトとして生まれて、ヒトとしての人生の途中で、他の生き物の暮らしと接触する、そんな瞬間があります。

だれでも一度は経験したことのある、そんな遭遇の瞬間。

裏山のタヌキやニホンアナグマのパトロールのルートが、自分の散歩とタイミングがあっちゃって
お互いに遠慮しあう数秒。

深夜、たまたま空を見上げたときにフクロウの音も無く頭上をとぶのを目撃した一瞬。

海藻をばりばりかじっているウミガメといっしょになった海中のできごと。

都会の植え込みの中で、穴から顔を出したネズミと目があった瞬間。

小さな虫から大きなほ乳類まで。
たくさんのドキドキわくわくの出逢いのひととき。

オオサンショウウオと出逢ったのはゴム長付きの防水ズボンをはいて夜の川を
じゃぶじゃぶあるいていた時のこと。
「どぉん!」とヒザあたりに何かがぶちあたり、その大きさに「え?何?」
その姿をしばしみつめて川の中でたたずむひとときのあの気持ち。
それは、自然に暮らすオオサンショウウオと私の人生の交錯した喜びの経験でした。

私も、みんなも、心にどぉん!とのこっちゃうようなあんな経験をこれからもたくさんできますように!
そんな願いをこめて、本日のいそのん劇場は新作発表です。
みなさんは、この作品に何を感じてくださるでしょうか。

2022年12月 礒野昭子
sen506.jpg
会場風景
ke22_12_13b.jpg
ke22_12_13c.jpg
ke22_12_13d.jpg
sen506.jpg
新作【オオサンショウウオどぉん!】はこのあと、
背中や内部、楽しみ方のご紹介を経て、今月22日のグラス2Hオークションに登場です。
グラス2Hオークションへの出品はとりやめ、違う方法で販売することにしました
(インターネット上での販売です)
詳しいことはこれから発表しますので、ぜひチェックしていてくださいませ。(12月14日更新)
(この企画は終了しました) 
2023/02/19 21:03 Update

いそのん劇場【鯨頭石のあらわすもの】

今月13日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
sen506.jpg
ke22_11_14b.jpg

ごあいさつ

本日のいそのん劇場はほの暗い海の底
揺れる水と光のある空間があります。
その中で鎮座している【鯨頭石】に出逢います。

ke22_11_14d.jpg

【鯨頭石】は石です
石は大地の一部、大地は地球の一部
それはたくさんの命のよりどころです、

ke22_11_14a.jpg

【鯨頭石】は深い深い海の底の熱水噴出口のある場所です。
そこは暖かくてミネラルたっぷり、ほかの場所にはいない独特な生き物達の棲むところです。

ke22_11_14e.jpg

【鯨頭石】は大きな大きな鯨
大きすぎて頭しか見わたせない。

大きな鯨の命が終わる時、大きな身体は海をただよい、ゆっくりゆっくり時間をかけて
海底に沈んでいくのだそうです。
そして、その骨の脂のひとしずくがなくなるまで、
その骸(むくろ)はたくさんの生き物のご飯で住処になるんだそうです。
それはまるで私たちをのせて宇宙にうかぶ地球のようです。

【鯨頭石】は、鯨であること、石であること、深海の熱水噴出口であること
この三つの要素をもつ作品です。
この三つの要素のそれぞれについて考えをめぐらせるとき、私の思いはその先でお互いに関係し、
さらにそこから想像がとめどなくひろがっていくことになるのです。

本日のいそのん劇場では、
気持ちよくほの暗い海の底を、ゆっくりゆっくりと漂う気持ちになりながら、
礒野のとめどない想像の世界におつきあいください。
この時間がみなさまの豊かな気持ちの糧になりますように。

ke22_11_14c.jpg

2022年11月 礒野昭子
2022/11/14 19:57 Update

いそのん劇場【ご近所さま(身の回りの蜂たちのこと)】

今月9日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
sen506.jpg
ke22_10_11a.jpg
ごあいさつ

ここパンダ屋では、日常からたくさんの蜂が暮らしているのを見ることができます。
蜜や花粉を集めに来てるだけの子もいますし、子育ての為の巣穴を掘ったり、またその巣穴をうばったり
しに来ている種もいます。
軒下はいわゆるアシナガバチやコスズメなどのスズメバチ類の巣作りに使われますし、
すだれの葦も、小さなイモムシを運ぶ、コバチの巣になります。
建物の木でできた部分はどこもここも、クマバチが穴を掘っていて、既にあいた穴はエントツコバチや
アシブトコバチ、セイボウ、ジガバチ、ほかにも名前もしらない蜂達たちがたくさん子育ての場として
利用しています。
さらに、タンスのすきまや本のすきま、洋服や毛布のすきまでも、しばらくほっておくと
すきまというすきまでドロバチの仲間が一生懸命左官仕事をしています。
つまり、私のくらしにとって蜂たちはすごくご近所さまで、常時何10匹もの蜂がおうちの中を
出入りしています。

現代の生活では、こういう光景は珍しくなりつつあると思います。
おうちの建材やつくりが蜂むきではなくなっていたり、わけもなくこわがって駆除してしまったり。
彼らに野菜の花粉付けをしてもらい、ブロッコリの葉っぱを食べてしまう青虫の間引きをしてもらう、
そういう暮らしをしながら、彼らが居ない生活はなんと寂しいだろうと思うのです。
そして寂しいだけですまない何か大きな問題もゆっくりとすすんでいるかもしれないと思うのです。

今日、ここでは、【ご近所さま(オオスズメバチ)】を中心に
いくつかの蜂の巣を展示しています。
展示したのは、蜂にとってもう不要になった巣ですが、パンダ屋では、まだまだたくさんの
生きた蜂の生活を見ることができます。

人の暮らしと身近なはずなのに、意外と知らないことの多い蜂たち、私のご近所さまとして、
また同居人としてこれからもいちもくおきあって、みんなで親しめるといいなあと願っています。

2022年10月  礒野昭子
ke22_10_11b.jpg
コガタスズメバチの本番の巣
左は途中であきらめたもの、右は子育てが終わって11月ごろ空き家になったもの
ke22_10_11c.jpg
コガタスズメバチの初めの巣
女王蜂が最初にひとりで作って最初の何匹かを育てるための巣
とても壊れやすい
ke22_10_11d.jpg
アシナガバチの巣 役目を終えて空き家になったもの
今は、ドロバチの一種が子育てに再利用しているところ
ke22_10_11e.jpg
ドロバチがつくったもの。
おそらく2種類。
どちらも子供のご飯になる蜘蛛などを詰め込んで、卵を生んでいる
2022/11/14 19:49 Update

いそのん劇場【流流(りゅうりゅう)のお誘い】

今月11日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
sen506.jpg
ke22_9_12d.jpg
ごあいさつ

「人間社会の忙しい日常の中で、
出勤のため駅に向かうとき・・・
スーパーに今夜の食材を買い出しにいくとき・・・
郵便物をポストに投函しにいくとき・・・
道わきに水路や田んぼがあるのを横目に気づきながら、そのままつい先をいそいでしまいます。
足を止めてその水の中をのぞき込むことは簡単なようで、なかなかむずかしい。

でも、ちょっと時間をさけるときなら、
足をとめて、かがみこんで、水の中をのぞき込んでみたりもするでしょう

身をのりだして、かがみこんで、水面に自分の影がうつるまでのぞきこんでみます。
そしたら中の世界の小さないきものたちの暮らしがぱあっとみえてくる。
それはちょっと立ち止まったことでかなう魔法みたいな瞬間です。

【流流】に出逢った時にはぜひ目をあわせてみてください。
彼はきっとあなたを無言で誘いかけてきます。
「ワタシの中をのぞいてごらん?」

【流流】の中はぷくぷくぶつぶつと水の流れる世界
小さな生き物たちが、流れにたなびく植物につかまって、
水底にはそれを狙う謎の生き物もいて。
いざなうのは水路などをのぞき込んだときのあの魔法の瞬間

さて今日のいそのん劇場ではいそのん所蔵の【流流】がみなさまをお待ちしています。
流流の中の流れは、そんなに深くありません。十分足のつく深さです。
どうぞ恐れず、その誘いにこたえて、ちいさな流れの世界にぜひ入り込んでくださいませ。
もしかしたら、ぷつぷつぶくぶくいう音も聴こえるかもしれません。

2022年9月 礒野昭子」
sen506.jpg
会場風景
ke22_9_12a.jpg
ke22_9_12b.jpg
ke22_9_12e.jpg
ke22_9_12c.jpg
2022/09/12 19:10 Update

いそのん劇場【化硝研究所 ギャプス紀化石UF005の謎を解く】

今月14日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
sen506.jpg
ke22_8_20a.jpg
(会場風景)

ごあいさつ

「本日のいそのん劇場では「化硝研究所」の手がける謎の化石の復元作品をみていただきます。
今回の復元対象はギャプス紀の地層から出た謎の化石 UF005

化石資料から、生物復元を試みるのは

たくさんのファンをもつ生物系ガラス作家であり生き物探求者である「増永元博士」
きゅんきゅんの中にうふっと「おもろい」を表現することをもとめてやまない「谷口ちぇこら博士」
そして、このいそのん劇場のヌシであるわたくし「礒野博士」の3博士です。

いつもながら、3人3様、違った解釈で復元されたガラス作品は、ますます力の入った楽しいもの。

この復元作業、数を重ねていくごとに、誰も知らないギャプス紀の世界が見えてくる?
それともますます、謎がふかまる?

どうぞ今回も、この力のこもったミッションの成果をしっかりごらんになってください。
2022年8月 礒野昭子」
ke22_8_20b.jpg
(会場風景)
sen506.jpg
sen506.jpg
展示内容のまとめ
「3博士の考察と復元」
ke22_8_20r.jpg
ギャプス紀未確認化石No.005
sen506.jpg
<谷口博士の場合>
ke22_8_20p.jpg
ke22_8_20c.jpg
ke22_8_20q.jpg
sen506.jpg
<増永博士の場合>
ke22_8_20n.jpg
ke22_8_20d.jpg
ke22_8_20e.jpg
ke22_8_20m.jpg
sen506.jpg
<礒野博士の場合>
ke22_8_20o.jpg
ke22_8_20f.jpg
ke22_8_20g.jpg
ke22_8_20h.jpg
ke22_8_20l.jpg
(展示物からの画像のため一部文字が読みにくいところがあります。ごめんなさい)
sen506.jpg
3博士のレポート
ke22_8_20i.jpgke22_8_20j.jpgke22_8_20k.jpg
この3つの画像はタップすると鮮明になります。
sen506.jpg
ke22_8_19b.jpg
これらの作品は、今月22日のグラス2hで販売されます。
我こそはギャプス紀資料の愛蔵者、保管者と方々、うんちくなしで心惹かれる方、
どうぞよろしくお願いします。

2022/08/20 14:03 Update
    Home