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【大地の記憶】
2022年10月19日(水)
画像左から順番に、右横から:左上から:左後ろから見たところ
この作品は、大地から掘り出された三葉虫の化石をモチーフにしたもの。
くるっとまるまった姿で石になった三葉虫。
それは大地に記された太古の生き物の存在を示す記録です。
頭部、鼻面を左上にして見たところ
その化石の中の透明部分には三葉虫が栄えた時代の浅い海の記憶の世界がひろがっています。
頭部、鼻面を右にして見たところ
左上から時計まわりに
正面、背面、左側面、お腹側に回り込んだ尾部
同時にこれはすでに大地の一部。石の塊でもあります。
石の塊はかつてこれが何であったかに関係なく、現代の生き物の住まうところになったりします。
・・・小さな蜂の巣が岩からぶら下がっています。
すでに役目を果たして、空き家状態。
この作品の内部で、ただひとつ現代に属するもの・・・
よく探すと、小さな蜂の巣の根元あたりにも大きな蜂の巣が。
実は、見えないところに蜂の巣がいくつも隠れていて、それがのぞき込む角度によって屈折や映り込みで見えることがあるのです。
手にもつと、ざらざらした手触りとずしっと感じる重さ。
厚みのある塊はガラスの冷たさを手に伝えてきます。
これは大地が持つ太古の生き物たちの記憶。
明日につづく・・・
この【大地の記憶】は10月24日開催のグラス2Hオークションに出品しています。
作品の入札終了時刻は24日午後10時10分です。
このオークションは終了しています
グラス2H今月のみどころ Co展・・・http://coten.wcs.jp/03374
グラス2Hオークション・・・http://2h.wcs.jp/
メッセージなどありましたら、礒野におたよりをどうぞ!
メール kaeru@iso.cx
2022/11/19 11:07 Update