いそのん劇場【ご近所さま(身の回りの蜂たちのこと)】

今月9日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
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ごあいさつ

ここパンダ屋では、日常からたくさんの蜂が暮らしているのを見ることができます。
蜜や花粉を集めに来てるだけの子もいますし、子育ての為の巣穴を掘ったり、またその巣穴をうばったり
しに来ている種もいます。
軒下はいわゆるアシナガバチやコスズメなどのスズメバチ類の巣作りに使われますし、
すだれの葦も、小さなイモムシを運ぶ、コバチの巣になります。
建物の木でできた部分はどこもここも、クマバチが穴を掘っていて、既にあいた穴はエントツコバチや
アシブトコバチ、セイボウ、ジガバチ、ほかにも名前もしらない蜂達たちがたくさん子育ての場として
利用しています。
さらに、タンスのすきまや本のすきま、洋服や毛布のすきまでも、しばらくほっておくと
すきまというすきまでドロバチの仲間が一生懸命左官仕事をしています。
つまり、私のくらしにとって蜂たちはすごくご近所さまで、常時何10匹もの蜂がおうちの中を
出入りしています。

現代の生活では、こういう光景は珍しくなりつつあると思います。
おうちの建材やつくりが蜂むきではなくなっていたり、わけもなくこわがって駆除してしまったり。
彼らに野菜の花粉付けをしてもらい、ブロッコリの葉っぱを食べてしまう青虫の間引きをしてもらう、
そういう暮らしをしながら、彼らが居ない生活はなんと寂しいだろうと思うのです。
そして寂しいだけですまない何か大きな問題もゆっくりとすすんでいるかもしれないと思うのです。

今日、ここでは、【ご近所さま(オオスズメバチ)】を中心に
いくつかの蜂の巣を展示しています。
展示したのは、蜂にとってもう不要になった巣ですが、パンダ屋では、まだまだたくさんの
生きた蜂の生活を見ることができます。

人の暮らしと身近なはずなのに、意外と知らないことの多い蜂たち、私のご近所さまとして、
また同居人としてこれからもいちもくおきあって、みんなで親しめるといいなあと願っています。

2022年10月  礒野昭子
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コガタスズメバチの本番の巣
左は途中であきらめたもの、右は子育てが終わって11月ごろ空き家になったもの
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コガタスズメバチの初めの巣
女王蜂が最初にひとりで作って最初の何匹かを育てるための巣
とても壊れやすい
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アシナガバチの巣 役目を終えて空き家になったもの
今は、ドロバチの一種が子育てに再利用しているところ
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ドロバチがつくったもの。
おそらく2種類。
どちらも子供のご飯になる蜘蛛などを詰め込んで、卵を生んでいる
2022/11/14 19:49 Update
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