【ヤムヤム果実】のおはなし(4/14)

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【ヤムヤム果実】黄色の実
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ここに、12の色の12の形の【ヤムヤム果実】があります。
どれも熟れ熟れの果実です。
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これはいそのんからお届けするクリスマスまでのおはなし
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山の木立の暗闇の中。
落ち葉の溜まったおおきなくぼみの中に、人ひとり入っていけそうな穴を発見。
これはぜひとも中を見てみたい。

でも、今は夜です。
洞窟に入るときに、大事なことがあります。
できれば、暗い時には入らない方がいいのです。

どうせ中は暗いじゃん?昼でも夜でもいっしょじゃないの?

そう思うでしょう?
でもちがうんです。
夜だと、そこに出口があってもわからないのです。
昼だと、穴の口が近づくと、光があることでそこが外だとわかるのです。

その状況の違い、想像できたでしょうか?
ほら、昼と夜ではぜんぜん違うでしょう?

いそのんは、次の日、明るい時に出直すことにしました。

その日はでんでんむし探しもやめて、早めにおふとんにはいりました。

でもわくわくしてなかなか寝れなかったんですけどね
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小さなLEDライトで背後から照らしたところ
2022/04/19 9:51 Update

【ヤムヤム果実】のおはなし(3/14)

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【ヤムヤム果実】赤色の実
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ここに、12の色の12の形の【ヤムヤム果実】があります。
どれも熟れ熟れの果実です。
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これはいそのんからお届けするクリスマスまでのおはなし
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その日、日が暮れて晩ご飯も済んだところで、いそのんはでんでんむし探しに山にでかけました。

ここのところ、身近なところででんでんむしの部族をいくつか発見、同じ場所に棲む幾種類もの部族ごとに、慣習や性格が違うことなども少しづつわかってきたところです。

でんでんむしって夜行性なんですよ。
なので懐中電灯を持って暗いところを探すと、昼間より活発なでんでんむしと出逢うことができます。

そういうわけで、いそのんはときどき暗くなってから山の木立の中にわけいるのです。
山の中ではときどき、ガサガサと何か動物の動く音がします。
ドキドキもしますが、同じ山の住人、
嬉しい気持ちの方がおおきいのです。


その日は、いつもと違うルートを通り、いつもと違う木立のなかに入って行きました。
すると、地面に落ち葉のたまった大きなくぼみをみつけたのです。

なんとなく変な気がしたので、足元を確かめながら降りていくとちょっとびっくり。

そこには人ひとり入れそうな大きな穴があったのです。
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小さなLEDライトで後ろから照らしたところ
2022/04/19 9:52 Update

【ヤムヤム果実】のおはなし(2/14)

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【ヤムヤム果実】オレンジ色の実
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ここに、12の色の12の形の【ヤムヤム果実】があります。
どれも熟れ熟れの果実です。
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これはいそのんからお届けするクリスマスまでのおはなし
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2021年この年、いそのんは世界を見てまわることができないでいました・・・・・・・・・・・・

理由はみなさまご存知の感染症対策です。
ヒトとヒトを乗り継いで繁殖するウィルスに過剰にチャンスを与えない方がいい。
そういうわけで、遠くまで、ましてや海外まで出かけることはできなかったのです。

でも、いそのんはヒト以外の生き物も大好き。
身近で行き来できるところ、主に紀伊半島の湿地、海岸、山の中に目を向け、ヒトの居ない場所で新しい発見をたくさんしたのです。

例えば、ある河口ちかくの湿地帯では、みんなでリズムを合わせてハサミを振る小さなカニの国をみつけました。
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                   おそらくチゴガニくん一族

例えば津々浦々の海岸線を見てまわって、打ち上がる貝殻のパターンから、海の中の様子を推察したり、殻の成長の法則を考える楽しみをみつけました。
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砂に棲んでる貝たち  イタヤガイ  マテガイ ツメタガイなどなど
打ち上がるカイガラはカイのゴイガイ(ご遺骸)な〜んて

そんなふうに、いそのんはこの2021年を過ごしていました。

そしてある日・・・・・
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小さなLEDライトで後ろから照らしたところ
2022/04/19 9:53 Update

【ヤムヤム果実】のおはなし(1/14)

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【ヤムヤム果実】水色の実

昨日、おなじみグラスタウンの町長さんに、新しく生まれた【ヤムヤム果実】とおはなしを託してまいりました。

12個の熟れ熟れの【ヤムヤム果実】とおはなしは、早速グラスタウンのサイト、Co展でとりあげられ、みなさまへの紹介がはじまりました。

さて、いそのんの「けろけろ。」では、この作品とおはなしを、いそのんの目線から、時には町長さんにつっこみなど入れながら、Co展と同時並行してご紹介していこうと思います。

それでは今日からクリスマスの間、今回の【ヤムヤム果実】とそれにまつわるおはなし、を、町長さん、いそのんの両側で楽しんでいただければと思います。

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ここに、12の色の12の形の【ヤムヤム果実】があります。
どれも熟れ熟れの果実です。

2021年この年、いそのんは世界を見てまわることができないでいました・・・・・・・・・・・・

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小さなLEDライトで後ろから照らしたところ
2022/04/19 9:53 Update

博物学と宝物

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グラス2Hが終わり、コウイカさんも、プクプクたちも、新しい持ち主さんのところへ届きはじめました。

【エキーヌス ペンタゴニューム プクプク】つまりプクプクは、いかにも博物標本らしい展示台とラベルが付属して旅だっていきました。
これら化硝研究所の博士として生み出された作品は、いかにもいわくありげに、だれかのデスクの上を飾ることになるでしょう。

化硝研究所の仕事をしていて思い出すのは
2017年に上野の国立科学博物館の特別展で開催された
「大英自然史博物館展〜Treasures〜」
これがとても私にはツボでした。
英語で紹介されていたこの企画のタイトルは【大英自然史博物館の宝物展】
ロンドンの大英自然史博物館にある宝物が会場にならべられていたのです。
手元にはその時に購入した本
【TREASURES of the Natural History Museum】(自然史博物館の宝物)
があって、その中でとりあげられているのはある種の人にとっての宝物たち。

ある種の人ってだれ?
博物学者?分類学者?あなた?わたし?


山高帽の中につくられたスズメバチの巣
猫のミイラ
三葉虫の化石を使った金のブローチ
カッコーの卵と托卵された鳥たちの卵の殻のコレクションを額装したもの
1811年にはじめてみつかったイクチオサウルスの化石(発見者はイギリスの女性)
ガラスで出来たイカやタコの生物標本(ブラシュカ親子の作品)
宝石を含有した石や鉱物や虫を封じ込めたコハク
ある有名な科学者によってイグアノドンの実物大モデルをおひろめしたイベント(1853年の大晦日のロンドン)のパンフ(レストランのメニューのような体裁をとった面白いもの)
ボタニカルアートと言われる各種の植物画、地質地図
世にも不思議な形をしたカタツムリの殻

そして、私が大好きなグリプトドン(絶滅したでっかいアルマジロ)の骨格


訪ねて来た人の目の端にとまった時
「え?これはいったい何?」とあらためてまじまじと見させてしまう・・・
なんだか面白いけれど・・・なんだかきれいだけれど・・・
そんな不思議なたからもの。

化硝研究所で製作した作品はこれらとおなじ世界にある。
そういうビジョンの作品たちなのです。

次のチャレンジは来年???
それではアンモ所長の依頼をまた楽しみにまつことにします。
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ただ今礒野はみなさまに年末に楽しんでもらう作品を準備中です
2022/01/21 12:09 Update
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