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作品【珊瑚】のおはなし その2
2018年10月15日(月)
実は数年にわたってサバヲとセッションなミッションを続けている作品
【珊瑚】 (オリジナルタイトルは【珊瑚の産卵】)
サバヲさんが変わり種の【珊瑚】を4点生み出してくれました。
宝物感をそのままの、いつもよりぐっとぎゅっぎゅっと濃縮したちいさな【珊瑚のたま】です。
今月のグラス2Hオークションを楽しみにしてください。
作品【珊瑚】のおはなし
内部で小さく丸く光っているのは規則正しく仕込んだ空気の泡。
表面につけたつぶつぶがときおりチカリと光るのはガラスに混ぜ込んだ金箔。(写真は2017年サバヲ作【珊瑚】)
南国の海に潜っていると、たくさんの珊瑚を見ます。
藻類を体内に棲まわせて、ともに生きて行く珊瑚。
そばに寄ってみると、小さなお部屋が規則正しくつみかさなってとてもうつくしい。
そして規則正しいのに有機的なのです。
しぜんの中の規則正しく並んだぶつぶつがもつ共通した美しさは大好きで、その規則ただしさだけではない生き物っぽさが魅力的で、そのぶつぶつをテーマにして作品にしたのが、【珊瑚の産卵】でした。
この作品をつくる上でもうひとつ参考にしたことがあります。
海に潜っていると珊瑚同士はどんだけうっそうとしていても、山の木のようにひっついてからまって伸びたりしているのを見ないのです。
のびのびと伸びていても、マイナス極とマイナス極がおたがい距離をとるように、一定の間隔を必ず確保するように、成長するのです。
これはどうも、珊瑚が太陽の光を効率よくうけられるようにすること、そしてこれは一説かもしれないですけれど、珊瑚同士がお互いがお互いを日陰にしないように成長方向を抑制する忌避物質を出しているのではないか?という話もあるのです。
そんなルールがあって成長していることで、出来上がる形の美しさ。
いきもの的な有機感と規則正さをあわせた美しさと雰囲気をめざして出来上がった作品が【珊瑚の産卵】でした。
その後このアイデアと手法はサバヲの手に渡って、珊瑚だけではなく、木の実や木の幹などにイメージをひろげ作品は育っていきました。
礒野のお仕立てアーカイブ
さてこれまでサバヲとふたりで工夫してきたお仕立て。
お気に入りバージョンからいくつか選んでお見せします。
(画像はクリックすると大きくなります)
これは、自分の愛用バージョンです。
シンプルだけど少しボリュームのあるお仕立て。
すっごくお気に入りです。
参考までに
【珊瑚】12000円 コットン紐950円(9m50cm)あしらいのビーズ500円(10個)
(画像はクリックすると大きくなります)
これは、自分の愛用バージョンその2です。
1つ目のお仕立てタイプにガラスのお花をひとつつけただけで、ずいぶん雰囲気がかわりました。
少し女性らしい気分を出したい時に愛用しています。
参考までに
かかったお値段は上記のものにお花のビーズ分500円を加えたものです
これをつくった後、ご希望によって、付けるお花の数を2個3個4個とふやしたバージョンもつくりました。
写真も実物も手元には残っていませんので、お見せできないのが残念ですけど、どれもそれぞれに雰囲気が異なってとても良かったです。
2022/01/21 20:46 Update