【ウミノモト】の生き物たち

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【ウミノモト】は小型のクジラ、ハナゴンドウの形をした海の塊です。

海は命のスープ、命のるつぼ。
この海の塊にもたくさんのいきものがいます。

水面近くを泳ぐ魚の群れは、ハタンポという魚からヒントを得たもの。
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ハタンポたちの群れには岸に近い、でも外海の新鮮な水が打ち寄せる岩礁のかげで出会います。
近づくと、群れは2つ3つに割れて、また合流してと、遠くに逃げることもなく共にすごしてくれます。
私が出会う昼間は群れて過ごす彼らですが、夜になるとそれぞれに動物プランクトンを食べにでかけるのだそうです。

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何層にも重なった骨格を見せているのはサンゴの仲間。
そしてポリプを咲かせているのは、サンゴの仲間やイソギンチャクの仲間。
どちらも体内にいる褐虫藻と共生していて、光をご飯にしています。

こちらはスナギンチャクの仲間
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尻尾の近くにあって、光を通すときれいです。
これもまた褐虫藻と共生しているらしいです。
私が目にするいきものは光の届くところのものなので、光をご飯にしていることが多いようです。
かなりきつい毒があるらしいのですが、私はまだやられたことはありません。

光をご飯にしているのは、チャツボボヤもしかりです。
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腹面の海底にいるのはチャツボボヤをヒントにしたホヤの仲間

ホヤの多くはプランクトンやデトリタスを食べて生きています。
でも、チャツボボヤは緑藻と共生していて、光合成でできたエネルギーも生きるために使っています。
だから浅いとこに棲んでいて、体は緑色。

そのそばにいるのはクモヒトデ。
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クモヒトデはデトリタスを食べます。
(注:デトリタスとは?生物の死骸や排泄物が分解されてチリになったものです。)
水面のデトリタスを毛の生えたような腕でつかまえて食べる海のお掃除屋さんです。
この【ウミノモト】には、まるまる1匹のクモヒトデと別に、珊瑚の間から2本の腕が水中をさぐるように出ています。
珊瑚や岩の下にまだまだ何匹ものクモヒトデがきっと隠れている。
2本の腕がまだ隠れているクモヒトデがいるのをほのめかしています。

海面に見える白い泡は、波が割れたあとにできるもの。
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この中にもたくさんのデトリタスがまざっていて、みんなのご飯になったりします。

イソギンチャクやサンゴが着床している海底に白っぽいところが多いのは石灰藻のしわざ。
石灰藻のたくさんあるところには、ほかの生き物もたくさん棲んでいたりします。
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この海の中には、海底にひっついて生きるもの、水中をおよぐもの、ただようものがいます。
そして、ただようものをかきあつめるもの、追いかけてつかまえるもの、光合成するもの、がいます。
【ウミノモト】をまじまじとみつめても、棲んでいるすべてのものの正体をわかることはできませんし、全部を見てとることすらできないかもしれません。
その感覚は実際の海で私が経験するものと同じ。
感じる気持ちよさは自分が海中で感じる気持ちよさそのものです。
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2023/10/18 22:45 Update
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